2025年度年次総会ならびに年次シンポジウム(旧春期大会)を下記のとおり開催します。奮ってご参加ください。なお,詳細は学会ホームページに随時掲載します。
- 日時:2025年4月19日(土)
- 開催方式:オンライン
- 参加登録方法:
年次総会については,事前に参加申し込みは不要です。
年次シンポジウムの参加登録方法については,②2025年度農村計画学会年次シンポジウム(第2報)を参照下さい。
- 日程(予定):
10:30~12:00 年次総会,学会表彰授与式
13:00~17:00 年次シンポジウム
- 参加費:無料
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2025年度農村計画学会年次シンポジウム(第2報)
年次シンポジウムWG
◆テーマ:ローカルコモンズの新たな可能性
◆日 時:2025年4月19日(土) 13:00~17:00
◆会 場:オンライン(全国3地域をオンラインで結び展開します。)
◆趣 旨:
地球温暖化の明らかな進行,未曽有の経済格差の広がり,社会的な孤立と分断。国内外を問わず,環境も経済も社会も八方塞がりに見えるこの2020年代,解決の道はあるのでしょうか。しかし,農村現場では,人々が知恵を絞り,力を合わせてこの危機を乗り越えようとする挑戦が様々な地域で生まれています。
例えば,農林業分野では,改めて法人を立ち上げ,農林地の共同管理を進めようとする動きがあります。公共交通網が崩れ始めている中,小地域で共同の車両を運行する仕組みが増えています。「小さな拠点」や「地域経営会社」のように,商業や福祉など分野を横断した複合的な拠点や組織づくりも始まっています。子ども食堂をはじめとする地域の食の広場づくりも広がっています。そして,再生可能エネルギーについても,森林・農地・河川・街区等をつないだ地域の共同システムづくりが注目されています。
こうした分野と地域を横断した多様な危機対応策の共通軸として浮かび上がるものは,地域住民による共同管理のしくみ,すなわち「ローカルコモンズ」の再構築に他なりません。これからの時代,日常的な暮らしを支える数百人から数千人の生活圏を来るべき循環型社会の一番の基礎単位であるエリアを設定し,「ローカルコモンズ」に基づく共同管理を,農林業・交通・エネルギー・福祉・子育て等に広げていくステージが期待されています。そこから,環境保全,生計保障,生活連帯を同時に成り立たせる文明的基盤を構築する可能性を広げていってはどうでしょうか。
本シンポジウムでは,このような「地元から世界を創り直す」という時代認識に立ち,全国の農村における先駆的取り組みをつないで,農村計画学の文脈から「ローカルコモンズ」の新たな可能性を議論し共有していきます。そして,今後の地域住民と研究者をつないだ実践と研究の共進化の第一歩にしたいと考えています。
◆参加方法 ※参加費無料
事前の参加申込みが必要です。 ※申込み締め切り:4月15日(月)
学会ホームページやメーリングリストでお知らせする申込フォームURLまたはQRコードからお申込ください。当日の参加方法は,4月16日以降に,事前に参加を申し込まれた方々にEメールでお知らせします。
◆プログラム
司会 中島正裕(東京農工大学教授)
13:00~13:10 開会挨拶
農村計画学会 会長 斎尾直子(東京科学大学 教授)
開催地挨拶 鹿児島県大和村 村長 伊集院 幼(予定)
13:10~13:40 基調講演
「ローカルコモンズの時代 ~地元から世界を創り直す~」
講演者:藤山 浩(持続可能な地域社会総合研究所 所長)
※大和村国直集落現地より配信
13:40~14:40 現地報告
①秋田県三種町下岩川地区
「持続可能な土地利用を目指して」(仮題)
赤川秀悦(下岩川地域づくり協議会 副会長)
②山口県山口市地福地区
「地域の絆でつくる笑顔あふれる暮らしの仕組みづくり」(仮題)
高田 新一郎(特定非営利活動法人ほほえみの郷トイトイ 事務局長)
③鹿児島県大和村国直集落
「共生と循環のシマを守り,育てる」(仮題)
中村 修(NPO法人TAMASU 代表,大和村集落まるごと協議会 事務局長)
14:40~15:00 休憩
15:00~16:55 パネルディスカッション
<登壇者>
パネリスト:各地の報告者3名
コメンテーター:
① 広田純一(岩手大学名誉教授,NPO法人いわて地域づくり支援センター代表理事)
② 筒井一伸(鳥取大学地域学部教授)
③ 小栗有子(鹿児島大学法文学部教授)*国直集落から参加
コーディネーター:藤山 浩(持続可能な地域社会総合研究所 所長)
16:55~17:00 閉会の挨拶
農村計画学会 副会長 服部俊宏(明治大学 専任准教授)
◆問い合わせ先:農村計画学会企画委員会
E-mail: arp_symposium_2025@rural-planning.jp
◆年次シンポジウムWG(50音順):
小栗有子(鹿児島大学),桒原良樹(山形大学),小林悠歩(一般社団法人里山プロジェクト),筒井一伸(鳥取大学),中島正裕(東京農工大学),広田純一(岩手大学名誉教授,NPO法人いわて地域づくり支援センター),藤山浩(持続可能な地域社会総合研究所),森本英嗣(三重大学)